イベント企画会社の起業マニュアル|資格・設立準備・利益率・儲かる仕組みまで

イベント運営

イベントの企画をして、大勢の人と楽しい事をして盛り上がる。そんなイベント企画会社で起業したいと思っている人は多いと思います。

高校時代に生徒会や文化祭の実行委員等をやってきた方や、大学などでイベントの企画をやってきた方は、その楽しさを知っている分、その「イベント企画」というものを仕事にしたいと考えても、不思議は無いと思います。

確かに、イベント企画の会社を立ち上げる自体は、結論から言えばカンタンに出来ますどんな形であれ、個人事業主として登記してしまえば、あなたはその時から立派なイベントプランナーとして活動する事が出来ます。(後々法人化する事も出来ますしね)

と、言葉ではカンタンに聞こえますが、すでに予想されている通り、そんなすんなりカンタンに仕事が始められるワケではありません。事業の基本は「人・物・金」です。この三つを揃える事が、イベント企画で起業するだけでなく、どんな仕事でも必要になる3要素と言われています。

そこで、今回はイベント企画会社で起業を目指す方が、最低限抑えておきたい3つの事をご紹介していこうと思います。

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イベント企画会社で起業する際にまず知っておくべき事

イベント企画会社に限らず、起業の方法などに制限はありません。自分がやりたいと思った事が誰かの役に立ち、その事業が利益を生むのであればビジネスとして成り立ちます。

ただその際に、特にイベント会社を立ち上げるという時によくある質問というか、疑問に思われている事がいくつかありますので、まずはそのあたりのことからご紹介します。

イベント企画会社を作る際に資格が必要なのか?

結論から言うと、資格などは全く必要ありません。この資格がないとイベント企画業務に関われないという資格はありませんが、あった方が有利な資格というものもあります。それをいくつかご紹介しようと思います。

イベントプロフェッショナルの証|イベント業務管理士資格

イベントと一言で言っても、様々な形態があります。街コンなどの出会い系イベントだったり、鬼ごっこなどのアトラクション系など、イベントに関わる人材にはさまざまなプロをはじめ、協力者、または会場施設や人材派遣会社、イベントを発注するクライアントの担当者など多岐にわたっています。

そういったイベントの「コンセプト」や「テーマ」、制作上の「品質」「生産性」「利益創出」「安全管理」などのレベルを総合的に評価する、「日本イベント産業復興協会」が認定するイベント業務管理士という資格があります。

3級〜1級までが設定されており、1級は実務経験5年以上という制限がありますが、18歳以上であれば誰でも受験することができますので、とっておいて何か良い事があるかはわかりませんが、持っていて損をすることは無いでしょう。
▶イベント業務管理士の詳細は「こちら

プライバシーマーク

イベントは個人情報を多く取り扱う事が必須になるでしょうから、プライバシーマークを取得しておく事で参加者や今後のスポンサーに対して大きな「安心感」を売りにできると思います。

これは時に企画内容以上に大事になってきますので、すぐに取得する事は難しいと思いますが、まずはプライバシーポリシーの充実からはじめてみるのが良いかと思います。

資格ではないが保険と救急法の知識

イベント参加者が万が一事故を起こしてケガなどをした際に対応できるよう、参加者に保険をかけるケースがあります。

だいたい参加費の中に含まれていることが多いため、普段はあまり意識する事は無いと思いますが、1日単位の損害保険としてどのようなものがあるのかを知っておくと便利です。

救急法は、日本赤十字社が、生命と健康を守るための具体的な知識と技術を普及するために行っている講習の名前で、病気やけが、災害からけが人や急病人を正しく救助し、救急隊に引き継ぐまでの知識と技術を学ぶ講習です。

動き回る事が多いイベントを企画したり、炎天下での活動を想定するケースでは、救急法の知識があるスタッフが数人いると心強いですね。

イベント企画会社とイベント運営会社は違う

イベント会社には多くの種類がありますが、イベント会社を棲み分けるひとつの基準として、イベント企画会社とイベント運営会社があります。どちらもイベント会社という括りではありますが、実は大きな違いがあります。

イベント運営会社の場合

こちらはイベントの運営に関して深いノウハウを持っている会社になります。イベント運営や人材派遣などを行うこともメインにしており、現場をうまく回す事が得意な会社だと思っていいでしょう。

イベント企画会社の場合

一方、イベント企画会社は、ざっくりですが企画内容がとても良い会社です。最近はおもしろさや規模にこだわっている会社が多いため、なにか新しい企画が欲しいという企業にとって役立つ会社という位置付けです。

ただ、イベント運営に関するノウハウは弱いため、イベント運営会社と共同で行うこともあります。

どちらが優れているという訳では無い為やりたい方を選択すべき

実際に行うイベントはどのようなものか、イベントの目的は何かという点から、自分がどちらのイベント会社の立ち位置に適しているかという基準で選べば、より目的に沿った形のイベントを開催できることでしょう。

どんな内容のイベント企画会社で起業したいのか考える

イベント会社設立の話になりますが、イベントと言ってもたくさんあります。最近の流行りものは婚活パーティーや合コンのセッティング、街コンといったマッチング系のイベントですが、駆け出しのバンドが新宿でゲリラライブをやるための企画を考えるのもイベント事業です。

イベント起業は簡単だが運営が難しい現実

イベントの構想を練ること自体は非常に簡単で、何か面白いアイディアを思いつくだけで完了ですが、それを「企画し、運営できる状態」まで持っていくのが非常に難しい問題です。

ここに、イベント起業と現実との大きなギャップがあります。

スタッフは全員素人、人数も足りない、お金もない、人脈も無ければ当然仕事も来ないのは、最初は辛いかもしれませんね。

自分の売り物になる引き出しを把握する

あなたの売り物になるものはなんなのか、まずはその引き出しを把握する事が先決です。今のイベント企画会社は、企画力はもちろんですが、純粋にアイディアだけでビジネスを成り立たせているところはほんの一握りと思っていいでしょう。

  • イベントの場所が提供できるのが良さなのか
  • 著名人とのマッチングに強みがあるのか
  • 人集めなどの集客力に重きを置いているのか
  • ネット上でのバズを起こすのが得意 など

運営スタッフを抱えて実施までできる会社規模であっても、安定的な仕事をしているところそこまで多くありませんが、成功しているイベント会社の武器は「集客力」を保証、あるいは期待できる引き出しを持っている事と言っても過言ではありません。

1人ではできない!仲間の存在は大事

法人を相手にするWEB業界やインターネット業界での起業がラクな点は、自分一人が頑張ればとりあえずの運営などがまかなえる点です。

だからこと起業を目指す人はこの業界を選ぶ傾向が強いのですが、イベント企画となるとそうはいきません。

いくら素晴らしいアイディアがあってもそれを実現させる事は難しく、当日の運営などを外注出来ない場合は全部自分たちでやるしかありません。

そうなった時、あなたを手伝ってくれる、協力してくれる仲間の存在は大事です。

人脈という言葉はあまり好きでは無いのですが、友人関係や協力者を募らなければ成り立たない業界ですので、頼れる人がいれば頼りましょう。

注意すべきはお金がからんだ問題

イベント起業は高校や大学の友人と一緒に立ち上げることが多くあるケースですが、仲の良い友人だからこそ、お金の問題や指揮系統などの部分がおざなりになることがあります。

準備金や頭金は誰が出すのか、経費はどうなるのかなどが後回しにしやすい問題ですが、後々トラブルになる原因です。

資金面の問題は、最近クラウドファウンディングなどがありますので、卒らはなんとかなるとしても、誰がどのお金をどの程度負担しているのか程度は把握しておいたほうが良いと思います。

イベント運営は利益率が低い?高収益モデルを築くには

出鼻をくじくようでようで申し訳ありませんが、イベント企画ってあんまり儲かりません。イベント業の業態には大きく2つありましたよね?

  1. イベントに人材を派遣して運営をするタイプ
  2. イベントの企画をして実際の運営は外に出すタイプ

どちらの業態を取るかによって、利益率は大きく異なります。

利益率が高いのは企画タイプ|利益率50%前後

人材派遣タイプだと利益率は10%~20%程度、企画タイプだと利益率は50%程度だと思っていいでしょう。つまり、一次受け、2次受けと下がっていくたびに当然利益は減っていきます。

ちょっと待てと、自分たちで全部やるから利益率はもっと高くなるはずだ、そう思われる方もいるでしょう。ですがその場合も機材などが必要になってきますよね?

イベント企画で高収益を出すポイント

つまり、イベント業で利益を出そう思ったら、自分たちが機材を持っているかどうかが大きな分かれ目になるということです。機材はそれなりに高いコストがかかりますので、初期にそれだけの費用を負担できるかどうか?がポイントです。

人材派遣型だと初期費用としては大きなコストはかかりにくいですが、人を集める手段を持っていないと成り立ちませんし、人件費が先に出てイベント収益は後になるため、その費用を払うだけの運転資金が必要になります。

理想プランとしては、人材派遣型でまずキャッシュを貯めて、徐々に設備型のビジネスモデルにしていくのが良いのではないでしょうか。

 

イベントを運営する為に用意すべき4つの要素

では次に、イベント会社を運営するために必要だと思われる最低限の要素をご紹介していきます。

人・ヒト・ひと|とにかくヒトが必要【人材の確保】

先ほどお話したイベント会社の性質にもよりますが、おそらく多くの方がイベントの運営をしたいと考えているはずですので、どうしても運営にはマンパワーの確保が必要になります。小規模であればせいぜい10数名程度がいればなんとかなると思いますが、少しづつ規模を大きくしていくなら固定(毎回必ず参加する)メンバーを確保していく必要があるでしょう。

最初は友人に手伝ってもらうでもいいと思います。しかし後々はバイトを雇うなり、人材派遣に登録したりして、安定的に人材を確保できる状態にしておくことが望ましいですね。

運営資金の準備

イベントの準備にはお金がかかります。どこからそんなお金を出すのかという問題になりますが、法人化もしていない以上銀行からからお金も借りれませんし、そもそも実績もない団体に貸してくれるとこも少ないでしょう。

ではどうしましょう。

  1. 最初は小規模なイベントをちょこちょこやって小銭を稼ぐ期間を作る
  2. 経費を極限まで下げて赤だけは避ける
  3. 利益率を高くする方法を考える
  4. 参加者の数でカバーする
  5. 銀行以外からお金を借りる

この5つの方法が考えられます。(何かしらのコネがあれば別ですが)

小規模なイベントをちょこちょこ

ある意味一番現実的な方法でしょう。毎回の利益は5万〜10万円以下かもしれませんが、それでも何回か続けていけばそれなりの金額になります。特に貸切系のパーティーイベントをやるなら、六本木のV2(ブイツー)というクラブの貸切プランの場合は1人6000円〜で借りることができます。1フロア240坪、

最大700名まで収容可能な空間ですので、それなりになんでもできます。

図参照:http://r.gnavi.co.jp/e692602/menu1/

6,000円 × 100人だった場合の経費は60万円(料理こみ)、男性より女性のほうが多いとかはまずありえないので、男性:10,000円60人、女性:3,000円40人だったとしても72万円で、最大でも12万円分の利益は出ます。

こう言った「料理などいろいろ込み込みだけど、普段とは違う空間で楽しめる雰囲気」を重視すると良いかと思います。
▶︎V2の貸切プランの詳細はこちら

経費を極限まで下げて赤だけは避ける

究極論ですが、使ったお金と入ってくるお金がトントンなら潰れることはないという考え方です。もちろんスタッフへの日給などを払った上での話ですが、「利益を出す基本は安く仕入れて高く売る」です。この場合で言ったら、入ってくるお金が増えない以上、出て行くお金を下げることによる余剰分を利益にするということですね。

利益率を高くする方法を考える

2とは逆の考え方ですね。あなたは「竹やさおだけ屋」という存在をご存知でしょうか?田舎の方にはよくいるんですが、文字通り、洗濯用の竹とか竿を売り歩いている業者のことです。1本200円〜500円程度のものをわざわざ石焼イモ屋のように売り歩いているだけなのになぜか潰れない謎の存在。

と言うもの実は簡単な話で、竹竿は実はものすごい高粗利商品だったとう訳です。多い月では100万〜200万円ほどの利益になるまさに金のなる竿。興味のある方は読んでみると良いかと思います。
参考:さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

カンタンなのは参加費をつり上げる事ですが、その参加料に見合った内容である事前提になるので、企画内容の充実さが物を言うと言って良いでしょう。

参加者の数でカバーする

パイ(参加者)を増やせば自ずと売上は増えて行きます。イベントは人さえいれば何とかなるタイプの物が多いので、集客力にものを言わせればとりあえずの利益を確保出来る場合は多いです。

銀行以外からお金を借りる|ソーシャルレンディングやクラウドファンディングの利用

友人から借りるのはあんまりおすすめしませんが、銀行以外となるとソーシャルレンディングやクラウドファンディングの利用という方法があります。

ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(レンダー)を様々な方法で結びつける融資仲介サービスである。
参考:Wiki

クラウドファンディングはご存知の方も多いと思いますが、キャンプファイアー(https://camp-fire.jp/)などが有名な、インターネットを通してクリエイターや起業家が不特定多数の人から資金を募るサービスの事を言います。

どちらも投資家がお金を出すに値する内容である事、そして何かしらの利益を還元する事が出来るのが絶対条件ですが、利用する手段としては知っておきたいところですね。

参加者の確保をする為の集客力

参加者がいなければイベントを企画しても運営する意味がありません。どんな人でも、友達のつてをたよれば100人ぐらいは集まるかと思います。あなた自身に友達が多くなくても、その友達の友達は何人もつれてくる事が出来る人かも知れません。

最初はそうやって小さな所から始めるのが良いと思います。そもそもそういった事からしか出来ないと思いますしね。そうやって続けて行く事が出来れば、参加者はまたリピーターになってくれるかもしれませんし、次回はまた違う友人をつれてきてくれるハズです。

現実はこんなにトントン拍子には行きませんが、歩みを止めてはいけません。あとはSNSでの地道な投稿、【BAND】などの、仲間を集めるサークルとして登録しておくのも手ですね。既に多くの人を集める集客方法を確率している方はそんなに問題になりませんが、人集めは最も苦労することのひとつですので、使えるものは何でも使いましょう。
参考:BAND – グループコミュニケーションアプリ

実績

運営に必要かと言われると少し微妙ですが、公共の施設(公園、ホールなど)を使いたいとなった場合、それなりの実績が問われる事がかなり多くあります。例えば「ウォーターラン」というイベントがあります。

参考:http://waterrun.jp/

この開催場所は海浜幕張駅の「幕張海浜公園」の一角を貸し切って行っています。言ったどれほどの規模感で行ったのかは不明ですが、いくつかのゾーンに分かれており、「ゾンビ」「トークフェス」などでそれなりの広さを使っている事は想像出来ます。

ウォーターランのイベント内容を見る限り、水浸しになるのは確定としても、水風船の投げ合うというオプションがあるので、「大量のゴミが発生する」などの可能性が高いです。他にも・・・

  • ゴミの後始末はどうやってやるのか
  • 近隣住民からくる苦情への対策はどうするのか
  • 万が一器物が破損した時の責任
  • けが人への対処
  • 費用は払えるのか など

パッと上げるだけでも5つの項目をクリアしてきたという実績は当然聞かれるでしょう。ポッ出のイベント団体に場所を提供してくれるほど、市も行政もゆるゆるな管理体制はしていません。

また、規模を大きくして行くとそれだけ制限も増えて行きますので、学生のノリで続けると、「サンタフェス」や「酒フェス」などの悪夢を見る事になりますので、これだけは避けたいところですね。

イベントプランナーになるには|仕事内容や資格/年収事情/おすすめの転職サイトも紹介

2016.09.17

 

イベント企画会社の成功事例|リアル脱出ゲームの株式会社SCRAP

イベント好きなあなたなら絶対に知っているであろうか「リアル脱出ゲーム」
2007年、京都で第一弾のイベントが開催されて以来、全国の各都市で開催されている人気のイベントだ。もともとは2004年に創刊したフリーペーパー「SCRAP」にて、誌面と連動したイベント企画のひとつとして開催したものが好評を博し、拡大化することになったようです。
図参考:SCRAPバックナンバー

 

 

どんなイベント?

2008年、株式会社SCRAPとして運営を手がける体感型クイズ式ゲームというコンセプトのもと、イベント会場を貸しきって中規模〜大規模の脱出系企画を実施しています。基本は4人〜8人のテーブルゲームを想像してもらえば良いと思う。様々なテーマと条件のなか、参加者はその施設から脱出する為のナゾを解いて行く事になります。

ある部屋にあなたは突然閉じ込められる。周りには同じ境遇の人たちがたくさんいる。部屋にはさまざまなアイテム、暗号、パズルが隠されているようだ。暗号を解き、鍵を開き、箱を開け、制限時間内に最後の鍵を手に入れることができればあなたは脱出に成功する。しかし、時間内に脱出できなくても悲しむことはない。また次の謎に挑めばいいのだから。
参考:リアル脱出ゲームとは

規模感はどんなもの?

最近は常設店(後楽園などにもある)も増加しており全国に12店舗、現在大規模店が3店舗、海外店舗を含めると中型店15店があります。主に都市部を中心に展開していて、20~30代の若者を中心に人気が高い。

イベントの収益は?

参加費は1回あたり3,000円程度、イベントの所要時間は1.5時間程ですが、映画のチケットよりは高い設定ですね。株式会社SCRAPの社員数は現在25名、2014年時点での売上高1億2,000万円とのことですから、単純計算すれば1.2億円÷3,000円=40,000人の年間動員数といえる。

進撃の巨人とのコラボ企画では2日間で9,600人を動員し、これは確実に成功しているイベント会社の事例と言っていいだろう。

代表ってどんな人?

  • 加藤隆生(かとう・たかお)
  • 1974年9月14日生まれ
  • 岐阜県生まれ・京都府育ち。
  • プロのバンドを目指すため友人らと「ロボピッチャー」を結成。
  • 2004年 フリーペーパー「SCRAP」創刊。
  • 2008年 京都府京都市に株式会社SCRAP設立
  • 2011年 5月に東京ドームで開催したリアル脱出ゲームは3日間で1万2245人を動員する

成功のカギは何だったのか?

リアル脱出ゲームの参加者は何を求めてこのイベントに参加しているのだろう。

  • 演出
  • スリル
  • 協働体験
  • 漫画、アニメとの世界観
  • 手謎解きへの挑戦 など

「めちゃくちゃカンタンに言えば「体験×仲間×挑戦」だ」と誰かが言っていたが、多分そうかも知れないと思う。みんなで一種に何かをやつという体験型のイベントには若い世代の需要があるという事ですね。

手軽に参加出来るアトラクション

リアル脱出ゲームのような体験型イベントは遊園地や公園などの限られた空間内ででしか出来ないアトラクションのひとつという位置付けだったハズ。それをイベントスタイルに捉え直して提供したという点、ちょっとしたお出かけで何らかの刺激を貰える体験場所として提供した事が、ここまで人気を博した成功の一つだと思う。

出会いの要素が隠されている

これは個人的な目算だが、参加する為のルールにも隠されている気がしています。例えば、今開催中の「人狼村からの脱出」というゲームのルールには

【プレイ形式】
ルーム型、最大10人。その回に参加されている方全員で挑戦していただきます。

Q:10枚チケットを買わないと参加できないのでしょうか?

そんなことはありません!!たとえば、2枚チケットをご購入頂いた場合、最大であと8人の初対面の方と協力して謎を解いていただきます。

と書いてある。つまり、一人で行っても二人で行っても、必ず初対面の人とチームを組む事になる訳です。そして謎解きというルール上、絶対に話し合う状況と、時間制のルールの中におかれた緊張感で、自然と吊り橋効果に似た物が生まれるワケです。

考え過ぎかも知れません。でも、私が実際に参加したとき、確かにちょっとそういう要素を感じました笑

プロモーションが上手かった

リアル脱出ゲームの認知度が高まった要因の一つが、Web上でフリー公開されていた脱出ゲームをベースにしていること、コンセプトの認知度がネットユーザーには高かく、メディア戦略で成功していることも着目すべき事だと思う。

株式会社SCRAPはもともとフリーペーパーを発行して、取引先にメディア関係社も少なからずありました、その人脈や、TV番組としての企画、漫画・アニメとのコラボを実現させたことが、当該イベントの認知度を爆発的に上げたのは間違いない。

Webプロモーションにも一時力を入れており、「ユニクロ暗号を解読せよ!」という、ユニクロをコラボしたプロモーション企画を担当した際、挑戦者は3日で35万人を突破、暗号が解けた人数はわずか8%という驚異的な数字を出した事も、どこの会社が作ったゲームだとして、話題になりました。

参考:【現在終了】ユニクロ暗号を解読せよ! 挑戦者は3日で35万人を突破

そんな株式会社スクラップ、2015年にはバイオハザード・ザ・エスケープで(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内での公演を果たしてます。2004年、最初は小さなフリーペーパーやバンドをやっていた頃に比べ、ココ10年で急成長を遂げたイベント企画会社は他にあるでしょうか?

今後の是非注目したい1社ですね。

2013年07月01日:株式会社SCRAP設立5周年

SCRAPを株式会社にしようとしたきっかけは、当時いろいろと仕事をしていたNHK京都の人に「加藤さん、これくらいの金額になると個人に支払うのはちょっと問題があります。株式会社にしてくれませんか?」といわれたからだ。

僕は会社とかめんどくさそうだから、じゃあもうNHKの仕事はやめようかなと思った。実際それくらいの時期にやめてしまったが、なんとなく「株式会社を作る」っていうキーワードが頭に残った。で、その翌週くらいのフリーペーパーの企画会議で「株式会社のつくりかた」っていう特集を組んで、実際に株式会社化したらおもしろんじゃね?なんていって作った。

・・・

最初は一人だった。作ってから、8ヶ月後にやたらと生意気な女の子が入ってきた。毎日二人で喧嘩しながら仕事をこなした。毎日一緒にご飯を食べて、毎日一緒にブレストをして、毎日お互いにいらいらして、毎日ずいぶん長い時間未来について話した。あの時に株式会社SCRAPとはなんぞやみたいなことがぼんやりと固まったのだと思う。

僕ら二人は、本当にうんざりするくらい毎日毎日、今あるべきエンターテインメントについて話続けたのだ。彼女は今、リアル脱出ゲームの名作をばんばん作っている。僕の知る限り、世界で二番目にリアル脱出ゲームを作るのがうまいのは彼女だ。

・・・

設立から二年くらい経った時に、東京支社を作った。そこで二人会社に入ってきた。二人がSCRAPに入る時にささやかなトラブルがあった。それはつまり人間の感情に端を発するトラブルだった。僕はとても頑なにそのトラブルに向かい合った。絶対に折れない。僕が折れなかった結果、どんなに不利益を被ろうとも折れないでやろうと思った。結果的に二人は弊社にやってきた。

そのトラブルが完全に解決するのはその2年後だった。僕は自分が「折れない」と決めた時には、どんなに自分に不利益があったとしても折れない。その時に、知った。

・・・

設立から二年半経ったときに、東京で住むことにした。イベントを作るだけなら京都でよかったと思うけど、そのころ広告の仕事がどんどん入ってきて、距離が遠いせいでたくさんの人たちに迷惑をかけた。それにまだ見たことのない面白い仕事があるなら、片っ端からやってやろうと思っていたので、東京に住むことにした。

・・・

そこからの二年半は嵐だった。

僕はとにかく片っ端から作り続けた。

一緒に作る仲間も東京でどんどん増えた。

不思議なことに、作れば作るほど、もっと作れる気がした。

時々実家に帰ると母親が「なんだか躁病みたいだけど大丈夫?」といって心配した。「大丈夫だよ」と僕は言った。例え躁病だったとしても、こんなに楽しいならもうそれでいいさ。

・・・

会社を作った時に、こんなに長く続くと思っていなかった。というか、実はなにも考えていなかった。だって、株式会社を設立した時に作ったイベントは「株式会社設立記念宝探し大会」で、その商品は「SCRAPの株を優勝者に一株あげます」だった。司法書士の先生に「絶対にやめたほうがいい。もしこの会社がうまくいったら、後々大変なことになりますよ」といわれてやめた。会社を作ったのもイベントだったのだ。別に青雲の志があったわけじゃない。

・・・

四周年の時は、フジテレビのイベントを作っていた。楽屋で中野美奈子さんに「会社はいつ作ったんですか?」と聞かれて初めてその日が設立四周年の日だったことを思い出した。四周年記念のイベントをやることを一瞬も考えなかったし、社員の一人もそのことに気づかなかった。

・・・

五周年がやってくる時に、吉村女史が「何かやりましょう!」と言ってくれて、こっそりと心の奥に火が灯った。きちんと何かやりたいと思った。本当はSCRAPを好きでいてくれるあらゆる人たちを呼んで、アイドルの握手会みたいに一人一人の目を見て「ありがとう」といいたかったけど、キャラ的にそんなの向いてないし、そもそもだれもそんなの求めないだろう。

そんなとき弊社役員の飯田君が「じゃあ、ZEPP東京の関係者デバッグをパーティーにしよう!」と言い出した。そんなわけで「潜水艦ポセイドン号からの脱出」のデバッグ公演は、関係クライアントを呼んだちょっとしたパーティーになった。「ちょっとしたパーティー」のつもりだったのだけど、500人近い人たちが集まってくれた。

なにかお祝いしようと思ってくれる会社を
続けてこれたことを少し誇りに思うことが出来た。

・・・

今でも、僕はSCRAPをいつまでも続けていきたいとは思っていない。エンターテインメントはいつまでも進化し続けるべきだし、その進化の最先端にいつまでもSCRAPがいる必要はない。だから、世の中に必要とされなくなったら、いつでも店じまいをしてやろうと思っている。

会社やシステムにしがみつく必要なんてない。

僕らが思いつく一番面白いことに会社が必要だからSCRAPがあるだけで、SCRAPが権威になったり、しがらみになったりしようものならすぐにでも叩き壊してやろうと思っている。

どうせ壊れる何かならば、せめて僕の手で壊してやろう。だけど、あまりにも素敵な空間だった5周年イベントの時だけは、ちょっと10周年のイベントもやってみたいな、とこっそり思った。

一番大切なのは「今出来る一番面白いものを作り続けること」だ。会社はそれをそっと見守るオブザーバーでいい。後のことは、世の中が判断してくれるだろ。だから僕らは、世の中から求められる限り、死力を尽くして会社を続けていくつもりだし、あらん限りの力で面白いものを垂れ流してやろうと思っている。

今は俺たちが、エンターテインメントの最先端だと思ってるがな!とかいってみたり。

なんにせよ、僕らのビジネスは、僕らの作るものを好きで、そこに価値を見出し、あろうことかお金まで払ってくれる人がいないと成り立たないものです。

これまで参加してくれたあらゆる人たちにありがとうといいたいです。一度でも参加してくれた人にも、毎回ヘビーに参加してくれる人にも、これから参加しようかと思ってくれている人にも、なんとなくたまたまこの日記をみつけちゃっただけの人にも。

心から「ありがとう」といわせてください。

これは、世の中に忘れられるまで続く、エンターテインメントの冒険だ。人知れず始まって、人知れず終わる。いつまで続くかは誰にもわからないけれど、いつかは必ず終わる物語だ。

だからこそ、面白いんだろ!と思ってる。これからもよろしくお願いいたします。

株式会社SCRAP代表 加藤隆生

引用元:株式会社SCRAP設立5周年

 

まとめ

さて如何だっただろうか。最後はスクラップの回し者みたいになってしまったけど、イベントは大変だと言う事は分かって頂けたかとは思います。それでも続ける事でしか喜びや楽しさや利益を生み出せないのなら、立ち止まる必要は全くないでしょう。

検討を祈ります。

 

 

イベント会社で起業するなら、
まずはイベントのプロから学ぶのがオススメです
イベントをやりたいという熱い想いは十分にあるかと思いますが、仕事にする以上は勢いだけでは成り立たないことも多くあります。起業したいという人に、「後先考えず、とりあえずやってみるのが大事」という方もいらっしゃいますが、そんな無責任なことってあるでしょうか?

実行するのはあなたですが、失敗した時のリスクを全部背負うのもあなたです。わざわざリスクを追う必要がどこにありますか?

イベントは実績が全てです。名もなき団体には簡単に施設や会場を貸してはくれませんし、集客効果を生み出せないイベントは、参加者だけではなく、出演者からも信頼を損ねるケースがあります。

だからこそ、まずはイベントのプロからノウハウを学び、人脈を増やし全てを自分のスキルとして磨いていくのが、実は一番手っ取り早い起業の方法だと思います。もし、あなたもそう思っているのであれば、イベント系起業の転職情報が多い、おすすめの転職サイトをご紹介しますので、ここからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


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ワリカン代表 / SEOライター
ワリカンの代表。『鬼ごっこ』とか『かくれんぼ』とか子供の頃にやった遊びを大人がやっても面白いイベント企画にする感じのことをやっている。普段はメディア運営の会社でコンテンツSEO、コンテンツマーケに関わる。