はじめまして。現在フリーランスとしてエンジニアをしてるMiyakawaです。
今回の記事は未経験者がフリーランスエンジニアになれるのか?といったテーマで、フリーランスのなり方からなった後どのように活動していけばいいのかを詳しく説明しています。
昨今、働き方が昔と違って大分変わってきました。昔は一つの会社にずっと居続けるのが良いことだという考えがあり、定年までずっとその会社で働き続けるのがデフォルトだったかと思われます。
ですが現在では、エージェント等の就職支援サービスが充実し、転職がしやすくなっていますし、またインターネットの普及で会社での勤務にこだわらずともどこにいても仕事ができるといった現状です。これがいわゆるフリーランスといった働き方ですね。
仕事をする場所を選ばない、自分で時間を決めて仕事ができるなどの自由さから、フリーランスに憧れる人も多いと思います。ですがどうやってなるのかを、知らない人も多いと思われます。その人たちに少しでも今回の記事がお役に立ってもらえたら幸いです。
未経験からフリーランスエンジニアになるのは無謀?目指せる?
さて、まずは果たして『未経験からフリーランスエンジニアになれるのか?』についてですが、結論から言うと、かなり厳しいかと思われます。
実績がないと難しい
その理由はいくつかありますが、まず一つ目は実績がないという点。
想像してみてください。あなたはいま会社員として働いており、ある大事なプロジェクトを任されています。納期まで後わずかにも関わらず開発がほとんど進んでいません。(実際はもっと早期に対策を打つべきですが …)人手が足りないので外注をすることになりました。いわゆるアウトソーシングですね。
さて、この時どのような人に仕事を任せますか?
おそらく、ほとんどの人は自分が信頼を置く人に任せると思います。だってそれは失敗は許されない大事なプロジェクトですから。
その信頼のある人物とは今まで長い付き合いをしてきた人や、過去の「実績」がそれなりにある人物になります。
信頼される人でないと仕事は任せてもらえない
実績が必要というのは、ようは信頼して仕事を任せられるようになれるということが理由です。みなさんも全く面識がなく過去に何をやってきたかわからない人に、仕事を任せるのは不安に思うかと思われます。
ではその実績はどのように付けて行ったらいいのかと言いますと、やはり一度企業に就職することをおすすめします。(すでに知り合い等のコネクションがある方はこの限りではないですが)
エンジニア業界では三年実務を経験したらそれが実績と認められるといった風潮があります。また企業に就職するのはもう一つの利点があります。それはコネクションを築けるといった点です。
これは未経験者がいきなりフリーランスとして働くのは厳しい理由の二つ目とも言えるのですが、仕事を自分で見つけなければいけないといったことです。
フリーランスのエンジニアになるためにやったこと
私がフリーランスとして働くまでに、やってきたことは主に三点です。
1:実績を積むこと
フリーランスでは仕事をもらうために重要なことの一つに相手に自分の実績を伝えることがあります。企業は全く面識のない一介のフリーランスエンジニアに仕事を任せるのは非常に不安に思っているのです。
ですが、その人のキャリアを確認することでこの人に仕事を任せても問題ないかの判断ができます。
先ほどもいましたが、「フリーランスエンジニアの界隈ではよく三年間の実務経験」があればそれがキャリアとして認められる傾向があります。三年間エンジニアの業務に携わっていれば技術や経験は嫌でも身につきますし、企業もそのことを理解しているので非常に案件が取りやすくなるわけです。
2:コネクション作り
昨今フリーランスエンジニアが仕事を探す媒体として、クラウドワークスやフリーランス向けエージェントといったサービスが充実しており、これらを利用するのも良いと思うのですが、取引先を個人で作るといったほうが稼ぎやすいのです。
というのも単純な話で、仲介手数料というものがかからないからです。これはフリーランスになるのに必ずしもするべきことではないですが、やっていおいて損はしないです。
私がやったのは異種職業交流会に参加をしました。これはそれぞれ異なった業界の人たちが人脈作りを目的として集まるパーティーです。様々な業界の話を聞けて新鮮ですしここの場で仕事仲間を見つけることができます。
私自身もここで知り合った人と今も連絡を取り合っています。
3:勉強
勉強といってもやっていたのはプログラミングだけでなくフリーランスになると確定申告等のやり方も知っておかなくてはなりません。(これはフリーランスになってから覚えるのでも全然遅くないのでそれほど焦って覚えるものではないのですが)
まずプログラミング等のIT技術の勉強ですが、フリーランスになる上で大切なのは自分が扱える技術が多ければ多いほど稼ぎやすくなるといった事実を理解しておくことです。
ですので、それら技術を勉強していくことは非常に大切なことであり、これはフリーランスになってからでも続けるべきことです。また独立したら確定申告等をして納税をきちんとしていかなければなりません。
自分で全てやるのは難しいと思われがちですが、やり方をちゃんと知っていれば書類の作成も簡単にできるので、その知識を勉強するのもしておかなければなりません。
フリーランスエンジニアならではの悩みとは?
フリーランスエンジニアになってから周囲からよく聞く悩みは主に仕事面の悩みと技術面の悩み等があります。
まずは仕事面の悩みとして特に多いのが
- 取引先との関係の維持ができるかどうか
- 開発と並行して営業も行うという難しさ
の2点です。
取引先との関係の維持ができるかどうか
フリーランスエンジニアにとって最高なのは、継続的に案件をもらえる企業と繋がっているという状態です。そのようなコネクションがあれば収入も安定するのでフリーランスの誰しもがこのような関係を築くべきです。
ですが、やはりそのような関係になるのはそれほど簡単ではありません。例えば継続的に案件を取れていても担当者が変われば他のフリーランスと相見積もりをして、価格で判断するといったことが起こります。
ですので必ずしも安定して企業と継続的に付き合えるとは限らないのです。
開発と並行して営業も行うという難しさ
フリーランスになるとただ開発だけをしていたらいいのではなく、営業活動も自分でしなくてはなりません。営業というのはそれなりに「慣れ」がないとやり難いものです。営業のノウハウを学んで実践しながら仕事をするのはかなり難しいです。
次に技術面の悩みでは以下のようなものが多いです。
- 最新技術を学ばなければならない
- 速さもしくは質を上げなければならない
最新技術を学ばなければならない
javaやphpなどのプログラミング言語、アプリ開発やWebサイト、Webメディア構築などで需要のある有名な技術をそこそこのレベルで習得していれば、フリーランスになっても収入は得られるかもしれません。
しかしビジネスである以上、仕事の単価を満足いく水準で確保しようと思うと、やはり人よりも高いレベルの技術を磨いていくというのは必須となります。
これが会社勤めであれば、周囲の意識の高い人に引っ張ってもらうこともあるでしょうし、学ぶ機会も何かとあるでしょう。ところがフリーランスとして働くと、自らそういった場を作れなければ取り残される一方となります。
確実に好条件の求人を掴むためにも、スキルアップの機会は持ち続けていく必要があると思われます。
速さもしくは質を上げなければならない
例えば月単価40万円の仕事を請け負ったとします。この作業を1ヶ月以内に終わらせないとその月はそれ以上稼げなくなります。
また習得の難しい技術を身に着けるなどでスキルアップをし、仕事の質が高い案件を受ければ月単価50万円を超えるものがあるかもしれません。
いずれにしても、納品までに速さか仕事の質のどちらかが上がっていないと収入を安定させることは難しくなるということです。
企業勤めのエンジニアからフリーランスになって変わったこと
一番企業勤めからフリーランスになって変わったと実感するのはやはり収入面ですかね。月単価60万円の案件も取れるので、単純に月収が60万円あるということなのですよ。
月収は20万円から60万円に
企業に勤めていた頃は月の手取りが20万円ほどだったので、単純に3倍は増えました。知り合いのエンジニアに聞いてみても、そのくらい収入が増えるのは当たり前であるそうです。
自分一人でこれほど稼げる事実が、自信に繋がり、仕事のモチベーションアップにもなります。継続して高単価の案件を取れれば、企業勤めよりも全然稼ぎやすいというわけです。
まあこれはあくまでも、「仕事を安定して取れれば」の話になってくるので、無論仕事が取れなかったら稼げないということです。
ずっと安定した収入があるとは限らない
私は高単価の仕事が結構取れていますが、私の知人のフリーランスエンジニアの人は結構苦労している人もいるそうです。月の収入が15万円で20万円もいかない時もあったそうです。
だけども、月40万円稼げる時もある。これは後述するフリーランスのメリットデメリットにも触れることですが、やはりフリーランスになってから、収入面で不安定になるといった弊害ももちろんあるわけです。
場所や時間に縛られなくなった
さらに私がフリーランスになって変わったと感じることといえば、場所や時間に縛られずに働けるようになったということでしょうか。
フリーランスエンジニアはぶっちゃけインターネットさえ繋がっていればどこにいても仕事ができるのですよ。企業勤めの時の朝の通勤ラッシュに悩まされることがなくなりました。
通勤時間の無駄も減って時間をもっと有意義に使えるようにもなりましたね。
私は別に事務所をかまえたりしてないので、基本的に家の中で仕事をし、気分を変えたかったら近くのカフェや公園で仕事をしています。ぶっちゃけ起きてすぐ布団の上で仕事をしたこともあります。
そのくらい自由になりました。
「毎日朝起きて、着替えなど仕事の準備をして、電車なり車なりを使って職場に行く」といったルーティンがなくなるのがフリーランスのメリットの一つですね。企業勤めのエンジニアの方にとってはこのあたりの話が羨ましく思うのではないでしょうか。
また人間関係に悩まされることもないのでストレスも減りますね。
勉強が捗るようになった
フリーランスになると仕事量も仕事の時間も融通が利くので、新しい技術を学べる時間の確保ができるのです。これも企業勤めのエンジニアの人たちは羨ましのではないでしょうか。
というのも、エンジニア業界は技術の流行が変わるのが非常に早い傾向があります。数年間流行っていた技術が今年に入ったらもう廃れていたなんてことはざらにあるのです。
なので新しい技術や知識の吸収ができる時間をとれるというのはかなり貴重だということです。
またこの新しい技術などの話と関連するのですが、フリーランスになるとプロジェクトの管理等を新しいツールを使用して行うということができるのです。
(もちろんクライアントさんと相談する時もありますが)
企業勤めのエンジニアさんならわかると思うのですが、案外、企業は安定を優先する傾向があり、プロジェクトの管理やデータ管理のツールはかなり古いものを使用しているところが多いのです。
これは新しいものを導入してそれの使い方を覚えるコストがかかってしまうといったのも理由の一つです。このようにフリーランスになったら様々な点で自由に仕事ができます。
フリーランスエンジニアの案件の取り方|継続案件をもらうには?
まずフリーランスエンジニアがどうやって仕事の依頼をもらうかということですが、大体はエージェントやクラウドソーシングといったサービスを利用します。
フリーランスのエージェントを利用する場合
フリーランス向けのエージェントとは具体的にどういったものであるのかというと、営業から契約までの一連の業務をエンジニアに代わってやってくれるサービスのことです。
具体的には、
- 希望案件を紹介してくれたりクライアントの企業との面談に同席したり
- 経歴書等の添削
- 新規契約時の契約処理や請求書類作成の代行
などを行ってくれます。
クラウドソーシングの場合
これは、企業がインターネットを介して不特定多数の人たちに外注をするといったサービスです。エージェントほどのサポートはありませんが、副業として活用しているエンジニアは多いです。
継続案件を狙うのなら、フリーランス向けのエージェントを利用するのをおすすめします。
フリーランス向けのエージェントをオススメする理由
営業活動のアウトソーシングが可能
フリーランスや個人事業主として活動するエンジニアは、安定して毎月の報酬を得られる保障はなく、継続的な営業を行う必要があります。営業と開発を同時並行で行うことで、日々の労働時間も増え、生産性が上がらないケースも多々あります。
しかしフリーランス向けのエージェントを活用し、営業活動を無料でアウトソーシングする事で、ノーリスクで継続的な案件受注が可能になります。受注確度のわからないクライアントの案件のために何度も商談も行くなんてことはありません。
平均受注率は50%以上
フリーランスエージェントは登録するフリーランスエンジニアにマッチングする案件を紹介する事と同様に、クライアントが求めるレベルのフリーランスエンジニアを精査してマッチングを行っているのです。
つまり、面談が実施されるということはすでに受注確度がある程度あることの証明になります。商談を行った後の発注率はフリーランスエージェントによりまちまちですが、平均的には30~50%の受注率です。
この受注率は個人で営業しているのと比べてかなり高い数値だとわかります。
現役フリーランスエンジニアがオススメするエージェントサービス
最後に、私や周りにいるエンジニアたちがよく使っているオススメのサービスをご紹介します。
レバテックフリーランス
こちらはフリーランス向けのエージェントなのですが、よく耳にする人も多いのではないでしょうか。エージェントの中でも頭一つ分抜いている大規模のエージェントです。
特に関東のIT系の案件に強く高単価の案件も多数取り扱っています。まずはここに登録すれば仕事を何かしら受けられるといった心強いサービスです。
Midworks
こちらもフリーランス向けのエージェントなのですが、1番の強みはフリーランスでありながら正社員並みのサポートが受けられるといった点です。保険を上限3.5万円まで半額負担してくれたり、必要経費支援として交通費を3万円、勉強会費等を1万円まで保証してくれたりなど、福利厚生が充実しているサービスです。
エミリーエンジニア
最先端のAIやWeb系サービス案件を豊富に扱っているエージェントサービスです。エミリーエンジニアも『Midworks』同様福利厚生が充実しており、補償制度や定期的な健康診断、業務過誤があった際のエンジニアの生活面もサポートしてくれるので、駆け出しのフリーランスで不安が多いという場合でも安心できるという点でおすすめです。
まとめ
フリーランスになって収入面等に不安がある人も多いかと思いますが、当記事で紹介したように様々なサービスを利用することで安定して仕事ができることが理解できたことと思います。
フリーランスエンジニアを援助してくれるサービスは充実していますので皆さんも不安を抱かずに楽しいフリーランス生活を送ってください。