遺伝子検査のメリット7つと知っておくべき8つのデメリット

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遺伝子検査は近年多くの場面で注目され始めた検査方法ですが、遺伝子検査の大きなメリットは、自分の体質や病気のリスクを数値ではっきりと判断できるという点です。遺伝子検査によって事前に病気のリスクがわかれば、自分の体に合った食事や運動を効率的に行うことができますし、病気のリスクが高いことがわかっているので、その病気を未然に防ぐことも可能になります。

例えば、アンジェリーナ・ジョリー氏が遺伝子検査を受けて乳がんのリスクを見つけ、乳腺除去手術を行ったことは大きな反響がありましたので、もしかしたらご存知かもしれません。

こういったメリットのある遺伝子検査ですが、他にはどのようなメリットがあるのか、ご紹介していきます。

遺伝子検査を受ける7つのメリット

検査結果を元に生涯にわたって健康に注意できる

遺伝子検査の最も大きなメリットは、一度検査した結果をもとに、一生涯に渡ってその病気に対する対策をとることができる点です。人の遺伝子情報は絶対に変わることはありませんので、検査結果で症状が発生する可能性の高い病気がわかれば事前に処置をすることで未然に防ぐことができます。

がんや心筋梗塞などの発生率がわかる

遺伝子検査はこれからの健康対策に大いに役立つものですから、自分の生活習慣の見直し、病気のリスクを減らすことができ、がんや心筋梗塞、糖尿病といった、まだ自覚症状がない病気に対して、今後発生するかもしれないというリスクがわかるのは、非常に大きなメリットです。

病気の早期発見と治療ができる

病気の中には遺伝的要素を持つものがありすので、そういった病気を遺伝子検査を行なうことで早期発見し、早期治療を行なうことが可能です。また、遺伝子情報を調べることで、効果のある薬を見つけることにも役立ちます。あらかじめ発症リスクの高い病気を知っておくことで、食生活をコントロールし、病気を未然にふさぐことも不可能ではないでしょう。

肥満遺伝子の発見ができる

肥満に関連する遺伝子というものはある程度存在しますので、その遺伝子情報を分析することで、個人に見合った食事方針などの効率的な方法を見つられる可能性はあります。

血液採取だけではなく唾液からも検査が可能

遺伝子は生物の体を作り、生命を維持する為のタンパク質を作る情報源で、遺伝子は全ての細胞に存在しているため、血液で採取した細胞組織だけではなく、唾液からも遺伝子を検査することが可能です。

遺伝子検査は自宅でもできる

唾液からでも遺伝子情報を読み取れるということは、献血などをしてわざわざ血を抜かなくても検査ができるため、遺伝子検査キットなどを活用すれば自宅からでも遺伝子検査を行うことができます。

自宅での遺伝子検査なら費用も抑えられる

遺伝子検査の費用例として、病院で行われている一般的な遺伝子検査の料金表を表にまとめてみました。

表:病院による遺伝子検査費用

検査項目 該当
FreeDNA濃度検査 ×
遺伝子発現解析 × ×
突然変異解析・DNAメチル化解析 × ×
がんリスク評価 × × ×
費用(税込) 約1万6千円 約10万円 約12万円 約20万円

検査費用は検査する項目が多ければ多いほど高くなっています。

表:遺伝子検査機関|MYCODEの費用の例

ヘルスケア がんパック ディスカバリー
がん 胃がん、噴門部胃がん、びまん性胃がん、未分化型胃がん、非噴門部胃がん、分化型胃がん、食道がん など 胃がん、噴門部胃がん、びまん性胃がん、未分化型胃がん、非噴門部胃がん、分化型胃がん、食道がん など
生活習慣病 肥満、肥満1度、肥満2度、肥満3度、歯周病など
その他病気 アルツハイマー病、円形脱毛症、1型糖尿病、1型糖尿病、末期腎不全、アルコールとニコチンの共依存症など 静脈血栓塞栓症
体質 ヘモグロビンの量、赤血球容積、白血球の数、血小板の数、尿酸値、アルブミン値、総タンパク質値など 体重、身長、鼻筋の通り(鼻梁の高さ)、腰のくびれ、胸のサイズ、腹囲のサイズ、アルコールによる顔の赤くなりやすさ、肌のくすみなど
祖先 祖先の検査項目など
紙での印刷
価格 ¥29,800 (税別) ¥14,800 (税別) ¥9,800 (税別)

このように自宅でできる遺伝子検査サービスも最近は充実してきましたので、興味があれば、こう言った遺伝子検査キットを使うことをおすすめします。

 

遺伝子検査ではわからないデメリットもある

メリットばかりを主張してきましが、デメリットと呼べるようなものもあります。

  • 現在潜んでいる病気が100%分かるわけではない
  • 正しい結果がでない場合もある
  • 同じ検査方法でも会社によって違う結果が出ることがある
  • 発症リスクが低胃診断でも病気の発症が明らかになる場合がある
  • 科学的根拠を保証するわけではない
  • 遺伝子という個人情報の取り扱いが課題
  • 重大な疾患のリスクがでた場合のメンタルケアが確率されているわけではない など

このように、遺伝子検査は手軽にできる分、生活習慣病などの病気を予防する方法として使える可能性は大いにあります。しかし、法的な整備がまだまだ甘いため、検査結果をどう受け止めてどう利用するかは、検査を受けた本人が前もって考えておかねばならない側面もありますね。

 

遺伝子検査のデメリットとリスク

遺伝子検査は自分の体質や病気のリスクが数値ではっきりとわかる方法と言われて、近年注目されている検査方法で、「病気の早期発見と治療ができる」「がんや心筋梗塞などの発生率がわかる」などのメリットも多い一方で、デメリットもあります。

次に、遺伝子検査のメリットに引き続き、今回は遺伝子検査のデメリットについて、ご紹介していきます。

遺伝子に問題があれば大きなショックを受ける事になる

もし、遺伝子検査の結果、自分の遺伝子になんらかの問題が見つかった場合、それを受け止める覚悟が必要になります。遺伝子検査の結果、遺伝子の問題はパーセンテージで表されますので、必ずその病気になるとは限らないものの、数字が高ければ高いほど心配になってストレスがたまってしまうのはある意味デメリットになると言って良いでしょう。

余計な心配が増える

遺伝子検査を受けて健康上の心配が全くなくなるかというと、そうは言いきれません。遺伝子に大きな異常があると知った場合、「●●%の確率でこの病気になる」「自分の子供にも病気になる遺伝子が伝わる」と知ってしまっても、患者の心のケアをする体制が十分に整っていないのが現状です。

生活に大きな影響を及ぼす

遺伝子検査の結果、重大な問題が発覚すればこれからの生活に重大な影響を与える可能性も考えられます。もしかしたら結婚や出産に消極的になることもあるかもしれません。

究極の個人情報になり得る

また、遺伝子は手相などと同じく究極の個人情報でもあります。手相は成長ともに変化する事がありますが、遺伝子は原則的に一生涯変わりません。万が一漏洩した場合、将来的には悪用される可能性もあるかもしれません。

遺伝子差別が今後増える可能性もある

アメリカでは1990年代後半、保険会社が特定の遺伝子変異を持つ方の加入を拒否すること社会問題となって、2008年に『遺伝子情報による差別禁止法』が制定され、雇用側は従業員に対して遺伝子検査を求めたり、情報提供を求めることは禁止されています。

日本ではまだ遺伝子検査やDNAの扱いに関するガイドラインが作られておらず、重大疾病がわかった場合でも十分なメンタルケアが行われていないのが実情です。

現在潜んでいる病気が分かるわけではない

遺伝子検査をしたからといって、現在どんな病気が進行しているのかが分かる訳ではありません。あくまで今後かかる可能性のたかいであろう病気の種類が分かるだけです。また、その病気に必ずなるという事でもないため、よくあたると噂の占い程度に考えておくのが良いのかもしれませんね。

検査会社によって検査方法が違う場合がある

日本にはまだ遺伝子検査のガイドラインが整備されていないという点から、検査会社によって検査方法が定められておらず、検査機関によってばらばらな結果が出る事もあります。

法的な整備が整っていないため、検査結果をどう受け止めるか、どう利用するかは、検査を受けた本人が前もって考えておかねばならない側面もあります。

検査費用が高め

いまではひと検査2万円前後で遺伝子検査を受けられますが、昔の遺伝子検査は検体を1つ1つ検査しなければならなかったため、費用が数十万円と非常に高額でした。

それは病院の場合は今でも変わらず、専門機関で検査してもらった場合は10万円を超えてきます。しかし、現在では1度に約100人分の遺伝子検査を行う技術が確立してきたため、数千円~数万円で遺伝子検査を受けることが可能です。

遺伝子検査は自宅で出来る

遺伝子検査は非常にリーズナブルになってきたため、いまでは自宅で採取した唾液などを検査機関に送って結果を待つというかんたんな遺伝子検査方法もあります。

今後近い将来、遺伝子検査も一般的になっていくことでしょう。デメリットと言えるようなことを紹介してきましたが、メリットも多くあります。身体に何か悪影響がある検査では無いため、興味がある方は一度試してみては如何でしょうか。