WEBプロモーションという言葉を聞いて、どんなモノを想像するでしょうか?もしかしたら多くの人にはピンとこないかもしれません。「WEBプロモーションの会社」と言っても、WEB上で何かするんだろーなー程度の感覚で、具体的な事は特にイメージが湧かないのではないでしょうか?
では具体的にどんなコトを行うのか、いくつか事例を交えてお話したいと思います。
(2021/03/03 16:50:46時点 Amazon調べ-詳細)

目次
WEBプロモーションとは?
4マス広告(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)に対する企業の注目度が下がる中、単純な広告に代わって、販売促進を展開する施策と言われているのが、いわゆるWebプロモーションです。
具体的には、商品やサービスに関連するWebコンテンツを作り、ユーザーにどう届けるかまでを戦略的に設計することで、コストを掛けずに大きなプロモーション効果を生み出しましょうという事です。
企業のマーケティング手法を、抜本的に変える可能性を秘めているとも言われているWebプロモーションですが、そのWEBプロモーションを専門に扱っている企業は以外と少ないんです。
WEBプロモーションを行う企業の数
ざっと調べた感じだと100社いるかいないかという感じです。経済産業省の2014年版の企業数調査によると、現在日本にある企業は421万社。そのうちWEBプロモーションを行う企業が約100社なので、全体の0.002%が日本のWEB上で起こる面白いコトを日々考えている計算になるワケです。
そんなWEBプロモーションを行う企業が考えている事例、早速紹介していこうと思います。
Webプロモーションの成功事例7選
『超高速!参勤交代』キャンペーン〜超高速!2泊3日で日本一周〜

出典:http://www.cho-sankin.jp/campaign_2_3/
映画公開を記念して、映画内容と同じ様に超高速で日本を一周する企画です。「東京 → 沖縄 → 福岡 → 新潟 → 札幌 → 高知」と、なかなかのミッションインポッシブルなハードスケジュールですが、17,000以上の「いいね」をもらう好評の企画でした、現在は終了。
まるごとダイオウイカ天

出典:http://www.hanamaruudon.com/aprilfool2013/
はなまるうどんが行ったエイプリルフール企画。当時のテレビ番組で話題になっていた、深海の超巨大イカを天ぷらにするという大掛かりなキャンペーンを決行。SNS上で話題になり、アクセス数は通常の24倍にはね上がったそうです。
アメリカ色に染まるチョコレート菓子「ROM」

出典:http://adgang.jp/2011/06/8336.html
ルーマニアのチョコレート菓子に「ROM」とうものがあります。長い間国民に愛されてきましたが、近年の若者にとっては『ダサいお菓子』の典型となり、売れ行きが落ち込んでいました。
どうやったら若者たちに自分たちのチョコを食べてもらえるのか?その結果出た答えが・・・アメリカの製品に対抗するのではなく、「アメリカ色に染まってしまう」というもの。
ルーマニアの若者が考える“クール”と言えばアメリカンブランド!この認識を生かすとともに、国民の愛国心をあおることを企図したそうです。
リアルに体験した方がいい日本の100

このプロジェクトでは、「実際に体験した方がいい日本の100」という事柄を実際に体験し、その様子を動画で伝えています。感動体験レポーターと呼ばれる、各地の人々からの投稿を元にして、「検索するだけじゃ分からない、見聞きするだけじゃもったいない。
「行ってみよう。やってみよう。からだ、つかおう。」をテーマに現在も集められ、更新され続けています。じつはこれ、オロナインが展開しているサイト。なにかを体験する時につきものなのが「ちょっとした怪我」でもやらないよりはやったみたほうがいい、というメッセージをこのサイトを通して伝えていたのです。
五五七二三二〇(ココナッツサブレ)

まず、「5572320」を一発で読めた人には賞賛を贈りたい笑。ココナッツサブレ誕生50周年を記念して結成されたソニー・ミュージック所属の8人組中学生アイドル(?)グループ。デビュー曲の「半世紀優等生」ではギター5人、ドラム3人という今世紀最大の変則構成を見せた事で話題に。
Webサイトにもその変則性が遺憾なく発揮されている。
ケータイ代一生分無料
出典:ソフトバンク
ソフトバンクがFacebookページ1周年記念に「ケータイ代一生分無料キャンペーン」を実施。ケータイ代一生分無料相当の商品券(5,188,000円)を 1名に、1,000円分商品券を1,000名にプレゼントする企画。魅力的なプレゼント内容に15万名以上の応募があり、大変話題となりました。
焦がしキャラメル|美味しいのに崖っぷちキャンペーン

出典:http://www.morinaga.co.jp/gakeppuchi/
次売れなかったら終売。
“美味しいけど崖っぷちお菓子『JACK(ジャック)』”2014年5月新発売。食べた人はみな美味しいというものの・・・売れず・・・
2015年1月再起をかけリニューアル発売。しかし・・・またもや売れず・・・
そして2015年11月10日。今回売れなければ販売が終了してしまう
“崖っぷちお菓子『JACK(ジャック)』”が再度リニューアルをして最後の闘いへ・・・
ここは、そんな『JACK(ジャック)』の裏サイト。
ひとりでも多くの人に知ってもらいたい・・・そんな想いを込め、食べれば絶対に絶対に絶対に美味しい『JACK(ジャック)』が「やけくその闘い」にでます。
こんな悲痛な叫びと共に始まったキャンペーンですが、大きな反響を呼び、現在少しずつですが店頭にも出没するようになったみたいです。
まとめ|Webプロモーション成功の秘訣
WEBプロモーションがどんなものか、何となく分かって頂けたでしょうか?これらのWEBプロモーションに共通しているのは、広告費をかけずに、自然な口コミと共感した誰かのソーシャル上のシェアによって広まったものです。
冒頭でもちょっと言いましたが、WEBプロモーションは、4大マス広告(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)に頼らず、販売促進を展開する施策です。だからこそ話題になりそうなアイディアや企画力が試される訳です。「超高速!参勤交代」の映画会社や、「知り100」を展開しているオロナインも、WEBプロモーションに関しては素人同然です。
広めたい、売りたい、宣伝したい。
こういった要望を汲み取って実行するために、0.002%のWEBプロモーション会社がいる訳です。広告をなくそうと言う動きが活発化している今、広告で一方的な押しつけをするのでは無く、WEBプロモーションで本当に興味のある濃いユーザーを集めて行きくには、下記の事を考えていくとよいでしょう。
- 直接的な広告表現は嫌われる
- 見たいと思わせるものを考える
- 誰かに伝えたいと思うのはどんなものか?
特に広告枠を穴があくほど見つめている人たちとは違い、人を惹きつけ、動かす力は、広告やメディアそのものの「価値」である事を忘れないようにしましょう。ハッキリとゴールが明確なら、使う手段を限定して仕掛けて行くだけですね。

